目に良い成分が含まれている食品の中には野菜が多くあります。野菜の場合「β(ベータ)カロチン」という成分が含まれていて、これは体内に入ることでビタミンAに変化します。ビタミンAの働きは、網膜上で細胞の保護に用いられ、欠乏すると夜盲症などの症状を生じます。
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目にいい色素には、「アントシアニン」もあります。アントシアニンは、網膜にあるタンパク質の一つの再合成を促す働きがあります。そのタンパク質は、網膜にあるロドプシンとよばれるもので、長時間目を使うと、壊され再合成が遅れます。ロドプシンが光の情報を受け取り、脳が信号として受け取ることによって、私たちはものを見ることができます。目を使い続けると、ロドプシンの再合成が遅れてしまうことがあります。暗いところや夜間の視力はロドプシンにより維持され、光を浴びると即座に退色し、その回復にヒトの場合は約30分かかるといわれています。再合成が遅れると、目がショボつく・ぼやけるなどの疲れ目の原因になります。
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近視を進ませない色素には、「アスタキサンチン」があります。サケやカニ、イクラ、エビなど魚介類に含まれています。なぜ、近視を進ませないかというと、アスタキサンチンは、毛様体といって、水晶体のまわりについている筋肉の負担を和らげることがわかっています。毛様体は、ピント調節をつかさどっている筋肉なのですが、その筋肉がコリ固まると焦点を合わす力が低下し、近視が進みやすくなってしまいます。