白内障

手術までの流れ

手術前日にしておくこと

  • 髪を洗っておきましょう。手術当日は洗髪できません。
  • 手術直後の自動車や自転車の運転は危険なため、来院および帰宅の手段を確認しておきましょう。
  • マニキュアやネイルアートをしている場合は落としておきましょう。
    酸素量の測定が難しい場合があります。

当日の朝注意すること

  • 男性は頬ひげをそり、女性は化粧を控えましょう。手術後はしばらく洗顔を控えていただきます。
  • 前開きの服を選びましょう。術後は眼帯をしたまま着替えるため前開きの服が便利です。
  • 食事は手術の3時間前までに、飲水は2時間前までに済ませておきましょう。

来院後〜手術開始までの流れ

ご来院

所定の時刻までに病院に到着し受付を済ませます。

散瞳処理

点眼薬によって瞳を大きく広げます。

前室へ移動

必ずトイレは済ませておきましょう。
手術用のエプロンや帽子を着けて準備を整えます。

手術開始

手術室に入り、氏名や病名、手術内容などを確認します。
消毒、洗眼を行い、手術を開始します。

手術の流れ

麻酔をかける

ほとんどの白内障手術は点眼麻酔。
麻酔によって手術中はほとんど痛みを感じません。

眼内レンズを入れる穴を作る

水晶体を包む袋(水晶体嚢)の前面に丸く切れ目を入れます。
精密な作業のため、顕微鏡で手元を見ながら行います。

濁った水晶体を取り除く

水晶体嚢の切れ目から器具を入れ、
超音波で水晶体を砕きながら吸引して取り除きます。

手術開始

空になった水晶体嚢の中に眼内レンズを入れ、固定します。

眼内レンズについて

眼内レンズとは (一例)

  • 眼内レンズは、丸いレンズ本体と、眼の中にレンズを固定するための2本の支持部で構成されています。
  • レンズの直径は約6mm、支持部を含めた全長は約13mmです。
  • ほとんどのレンズが、柔らかいアクリル樹脂でできています。
    柔らかい素材を使うことで、レンズを折りたたんだ状態で眼の中に挿入することができます。

眼内レンズの安全性

眼内レンズは自分の身体の中に入るものですから、品質や耐久力など、安全なものなのかどうかは、非常に気になる点ではないでしょうか。国内で処方されている眼内レンズは、厚生労働省が認めた医療機器として、国の機関による厳正な審査を通っているものです。
※ 折りたたまれたレンズが正しく形状復帰するか、強度は充分か、眼の中で劣化したりしないか、また、アレルギー反応を起こさないか、遺伝的に何らかの影響を及ぼす可能性はないか、身体に有害な影響がないかどうかを、複数の試験で確認しています。

術後のフォロー

手術直後~1週間後

  • 指導されたとおりに目薬を点眼する
  • むやみに眼を触らない
  • 洗顔・洗髪は1週間は控える
  • 飲酒・喫煙は1週間は控える
  • 身だしなみにも注意を!
  • 仕事や運動はほどほどに
  • 見え方が安定すれば、運転は可能です