近視治療

近視の予防方法

近視の治療の目的は近視の進行を抑制することですが、眼科の治療以外でも自宅や普段からの心がけで近視の予防や進行を抑制することができます。

外に出て日光を浴びる

1日2時間以上屋外で活動することが理想です。屋外の活動時間が長いほど近視になりにくいと言われています。太陽光に含まれる「バイオレットライト」(紫外線の手前にある波長の光)が近視の進行を抑える可能性があり、近視の進行を抑制する遺伝子が活性化されることがわかっています。光は反射するため日陰にいてもバイオレットライトを浴びることができます。紫外線や熱中症に注意して屋外で過ごす時間を増やしましょう。

2時間以上の外遊びが理想的

2時間以上の外遊びが理想的 イメージ写真

よくない例

よくない例 イメージ写真

近くを見る作業は定期的に休憩をとる

スマートフォンやゲームに限らず、近くを見る作業は1時間に5~10分程度は休むようにしましょう。休憩の時には目を閉じて休めたり、遠くをぼんやり眺めることがおすすめです。

近くを見る作業は定期的に休憩をとる イメージ写真
画面との距離や姿勢に気を付ける イメージ写真

画面との距離や姿勢に気を付ける

スマートフォンやゲーム、本や書類などと目の距離を30cm以上離して見ましょう。片方の目ではなく両目をつかって左右均等な距離を保ちましょう。画面に集中して前かがみになっていると、画面との距離が近づいてしまします。また、目だけでなく肩周りや全身が疲れやすくなります。常に意識することが難しい場合はまずは休憩時間に背筋をまっすぐに正すことを習慣にしましょう。

目の緊張をほぐす

目の緊張をほぐす方法は遠くを見る以外にもいくつかあります。

目を温める

目の周りを温めて血流をよくすることで毛様体筋の緊張がほぐれます。40℃前後に温めたホットタオルをまぶたの上にのせて5分ほど温めると効果的です。目の周りの皮膚は非常に薄いため、やけどをしないよう注意しましょう。市販のホットアイマスクも便利です。

目を温める
目の体操

初級

目の体操 初級

左右交互にウインクを10~20回、ぎゅっと強めにウインクを10~20回、両目を同時にぎゅっと閉じてから大きく目を開くを3回行いましょう。

中級

目の体操 中級

目玉で数字の八の字を横向きに書くようにできるだけ大きく動かしましょう。右横・右斜め上・左下・左横・左斜め上・右下・・・反対からもゆっくりと行いましょう。5回程度行ないましょう。

体のストレッチ

目が疲れているときは体全体の筋肉が緊張していることがあり、体全体をほぐすのも目の疲れや肩こりを和らげる効果が期待できます。首や肩回り、腕などを動かしたり揉んだりしてほぐしてから正しい姿勢や距離感を意識することも大切です。

体のストレッチ

目の健康に良い食べ物を摂る

クロセチン

近視の進行抑制や目の疲労回復に効果があると言われている「クロセチン」。食品だとサフランや栗きんとんたくあんに含まれています。食品で摂るのが難しい場合はサプリメントもおすすめです。

たくあん
ルテイン

目の水晶体や黄斑部に存在する栄養素ですが、体内で作ることができないので年齢とともに減少していきます。ブルーライトを吸収して網膜細胞を守る働きや眼病リスクを原書させる働きがあります。食品ではブロッコリーやほうれん草、モロヘイヤ、卵黄などに含まれています。

ブロッコリー
ビタミンA

目や粘膜の健康に保つ働きがある栄養素です。角膜に涙を保持する粘液を作るために必要です。ドライアイが気になる場合や、肌の乾燥が気になる場合に積極的に摂りたい栄養素です。食品ではレバー、バター、卵黄、ニンジン、うなぎ、モロヘイヤ、ほうれん草に多く含まれています。

にんじん
アントシアニン

ブルーベリーのサプリメントで有名な成分です。ロドプシンという成分の再合成を促す働きが目の健康に役立ちます。ロドプシンは視神経の細胞に含まれていて目に映るものを脳に伝えるときに必要です。しかし目を酷使するとロドプシンという成分が足りなくなり、目の疲れや視力の低下につながります。食品ではブルーベリー、黒ゴマ、ナス、紫イモに豊富に含まれています。

ブルーベリー